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椅子型計測器

SenseChair

センスチェア/着座身体揺動計測器

椅子型センサで、人と人との共感を測る

研究開発用途を中心に販売中

共同研究・事業共創のパートナー企業および、実験に使ってくださる研究者は、お気軽にご相談ください。

SenseChair に座って向かい合う二人
二人での対話の場面

What it does

身体の揺れを、座るだけで記録する

座面に内蔵した16 bit のひずみセンサーで、座っている人の荷重と重心の揺れを記録する、椅子型の計測器です。センサーを身につけたり、操作したりする必要がありません。見た目は、ふつうのオフィスチェアです。

複数台を使えば、会議や対話の場で、体の動きがどのくらい同調しているかも調べられます。

人の状態や状況を認識して支援する「無意識コンピューティング」の研究から生まれた装置で、2009 年から研究の蓄積があります。

計測しているのは、身体の動きと反応です。座っている人の感覚や感情を、直接読み取る装置ではありません。

座面を上から見た図。四隅のセンサーが荷重を測り、重心の位置を X と Y で表す。 背もたれ側 X 左右 Y 前後 W 荷重 座る人の重さ 重心 荷重センサー(座面の下) 重心の動き
センサーの配置と、取得する値(X・Y は重心の位置、W は荷重)のイメージ図。

Data

取得可能データ

重心の位置(X・Y)と荷重の時系列を、複数台で同時に取得し、リアルタイムのグラフで確認できます。データは CSV で出力でき、専用の解析ソフトのカスタマイズにも対応します。

  • 重心の座標(X・Y)

    座面の上で、体重がどこにかかっているかの位置と、その揺れ。

  • 荷重(W)

    座っている人の荷重と、その変化。

  • 複数台の同時計測

    同じ場にいる複数人の体動を、同じ時間軸で記録し、同調の傾向を調べられます。

  • リアルタイム表示と CSV 出力

    PC のデータ取得アプリで、計測しながらグラフを確認。記録は CSV で取り出せます。

円卓を囲んで、3 人が SenseChair に座って会話している様子。
3 人が SenseChair に座って会話しながら、体の動きを同時に計測している様子。
座面の上での重心の軌跡のイメージ。左は小さな動き、右は大きな動き。 小さな動き 重心が、中心の近くにとどまる 大きな動き 重心が、座面の上を広く動く
重心の軌跡のイメージ図(実際のデータではありません)。座っている間の体の動きの大きさを、座面の上の軌跡として見られます。
3 つの席の体の揺れを同じ時間軸に並べたイメージ。途中で揺れがそろう区間がある。揺れがそろう区間席 1席 2席 3時間 →縦軸: 重心の左右の揺れ(イメージ)
複数台を同時に計測したときのイメージ図(実際のデータではありません)。席ごとの揺れを同じ時間軸に重ねると、人と人の動きがそろう区間を見つけられます。

Use cases

想定シーン

いちばん活用が進んでいるのは研究です。そのほかの場面は、使い方を一緒に試してくださる方を探しています。「こんな使い方」は、活用のイメージです。

  • 研究

    教育学・人間工学・行動科学・心理学・社会行動・医療・介護・リハビリ

    議論の活発さや集中度に関わる研究の効果指標に。椅子に座った状態での、重心の移動や姿勢の分析に。

    こんな使い方

    実験の参加者に座ってもらうだけで、体の動きを客観的な指標として記録できます。アンケートだけでは捉えにくい「場の活発さ」や「集中の度合い」を、数値の波形として並べて比べられます。複数台なら、人と人の同調まで測れます。

  • オフィス・人事

    会議・研修・オフィス改善に取り組む部門

    社内研修やイベントの盛り上がりの評価、会議室での議論の活発度の評価、議事録の盛り上がりの可視化、オフィス改善の効果測定(集中度・疲労度など)。

    こんな使い方

    会議や研修の前後で、場の盛り上がりや集中の様子を、体の動きの同調として可視化できます。レイアウトや進め方を変えたときの違いを、感想ではなく記録で見比べられます。オフィス改善の効果を確かめる、ひとつの物差しになります。

  • 教育

    教育機関・学習塾・エドテック企業

    事業の PDCA への活用、探究学習での生徒の非認知能力の評価。

    こんな使い方

    授業や探究学習で、生徒がどれだけ話に入り込んでいるかを、座っている動きから見る使い方が考えられます。進め方を変えたときの変化を記録して、授業の改善に役立てられます。

Research

研究

SenseChair は、座面の重心と重量を使って人の状態を知る研究から始まり、個人の状態、そして人と人の同調へと、研究が進んできました。ここでは、テーマごとに、発表順で並べています。

  1. 座り方を測る

    2009〜2012

    座面の重心と重量から、座っている人の姿勢や状態を識別できるかを調べた、基礎の研究。

    1. 電子情報通信学会2009年総合大会講演論文集2009

      重心と重量を用いた着座状態識別に関する一検討(外部サイト)

      伊藤直貴、伊藤雄一、北村喜文、岸野文郎

      内容

      • 座面の重心と重量を使って、着座の状態を識別する検討(題名より)。
    2. ヒューマンインタフェース学会研究報告集2011

      様々な椅子での重心・重量による姿勢識別率に関する検討(外部サイト)

      池田和章、伊藤雄一、中島康祐、尾上孝雄

      内容

      • 様々な椅子で、座面の重心・重量の情報から、座っている姿勢をどのくらい識別できるかを、機械学習で調べた(題名と、当社のセミナー資料より)。
    3. 電子情報通信学会総合大会論文集2012

      着座姿勢の歪みを是正するシステムに向けたセンシングの基礎検討(外部サイト)

      藤枝智子、岸野文郎、中島康祐、池田和章、伊藤雄一

      内容

      • 座った姿勢のゆがみを、正すシステムのための、センシングの基礎検討(題名より)。
  2. 個人の状態を探る

    2013〜2014

    座っている人の状態(眠気)を、座面の重心・重量から検出できるかを調べた研究。

    1. 電子情報通信学会2013年総合大会講演論文集2013

      SenseChairを用いた眠気検出に関する検討(外部サイト)

      内田將太郎、岸野文郎、池田和章、中島康祐、伊藤雄一

      内容

      • SenseChair を使って、座っている人の眠気を検出する検討(題名より)。
    2. 情報処理学会インタラクション2014論文集(インタラクティブセッション)2014

      SenseChairを用いた眠気検出に関する検討(外部サイト)

      宮崎陽平、池田和章、中島康祐、伊藤雄一、尾上孝雄

      内容

      • 普段どおりのデスクワーク(読書やパソコン操作など)をする 20 代男性 6 名について、5 日間のデータを集め、覚醒と睡眠の 2 状態を識別できるかを調べた(当社のセミナー資料(2025)の研究紹介より)。
  3. 人と人の同調を測る

    2013〜2024

    会話・議論・演奏の場で、複数の人の体の揺れがそろう「同調」を調べ、場の盛り上がりや、演奏、アイデアの出方との関係を調べた研究。

    1. 電子情報通信学会2013年総合大会講演論文集2013

      SenseChairを用いた同調傾向の計測(外部サイト)

      脇田昌紀、岸野文郎、藤田和之、伊藤雄一

      内容

      • SenseChair を使って、同調傾向を計測する検討(題名より)。
    2. 電子情報通信学会2014年総合大会講演論文集2014

      SenseChairを用いたグループ会話の活性度計測に関する一検討(外部サイト)

      津田高宏、岸野文郎、宮崎陽平、中島康祐、伊藤雄一

      内容

      • SenseChair を使って、グループ会話の活発さ(活性度)を計測する検討(題名より)。
    3. 情報処理学会インタラクション2015論文集2015

      SenseChairによる会話者間の同調傾向検出(外部サイト)

      宮崎陽平、伊藤雄一、藤原健、高嶋和毅、尾上孝雄

      内容

      • 3 人 1 組の 14 組(42 人)で、意見を広げる課題を行い、盛り上がりと課題への夢中度を、アンケートで評価。体重の変化の同調の傾向が、場の盛り上がりに影響することが示された(当社のセミナー資料(2025)の研究紹介より。参加者には、SenseChair を使うことは伝えていない)。
    4. ヒューマンインタフェース学会論文誌 19(2), 151–1622017

      SenseChairによる会話者間の同調傾向検出手法と会話の質評価(外部サイト)

      續毅海、伊藤雄一、藤原健、高嶋和毅、宮崎陽平、尾上孝雄

      内容

      • 複数台の SenseChair で会話する人どうしの同調傾向を検出する手法と、その同調傾向による、会話の質の評価(題名より)。
    5. The Japanese Journal of Experimental Social Psychology 58(2), 122–1342019

      Ensembility among musicians according to their swaying movements and its relationship with musical performance(外部サイト)

      Ken Fujiwara, Yuichi Itoh, Kazuki Takashima, Takemi Tsuzuki, Masaki Masuyama, Takao Onoye

      内容

      • プロの演奏家 3 名(サックス・琴・ピアノ)の体の揺れから「演奏連携度」を求め、連携度の高い演奏と高くない演奏を、大学生 21 名が聴いて評価した。演奏者どうしの身体的な同調の高さは、聴き手の演奏の評価に、部分的に関連する可能性が示された(当社のセミナー資料(2025)の研究紹介より)。
    6. Quality and User Experience 82023

      Detection of nodding of interlocutors using a chair-shaped device and investigating relationship between a divergent thinking task and amount of nodding(外部サイト)

      Kento Nishimura, Kodai Ito, Ken Fujiwara, Kazuyuki Fujita, Yuichi Itoh

      内容

      • 椅子型のデバイスで、会話する人のうなずきを検出し、アイデアを広げる課題と、うなずきの量との関係を調べた(題名より)。
    7. Humanities and Social Sciences Communications 11, 2292024

      The association between synchrony and intellectual productivity in a group discussion: a study using the SenseChair(外部サイト)

      Motoki Manabe, Ken Fujiwara, Kodai Ito, Yuichi Itoh

      内容

      • グループ討論で、参加者どうしの同調と、グループの知的生産性(出たアイデアの数など)の関係を調べた。2 人ずつの同調の平均が高いほど、チームが出したアイデアの数が多い、という、有意に近い正の相関が見られた。全員の同調だけでなく、2 人ずつの局所的な同調を見ることにも、意味がありそうだと述べている(論文の要旨より)。

論文の全文・詳細は、各論文のリンク先でご確認ください。「内容」は、論文の要旨・題名・当社のセミナー資料(2025)から要約しています。

Partners

パートナー募集

SenseChair は、研究では使われていますが、事業化はこれからです。「座る」という自然な動作から、人と人のあいだの変化を測るという強みを、企業と一緒に研究しながら、事業に育てていきたいと考えています。

  • 大学の先生・研究者の方

    実験や調査の計測機器として、お使いください。研究や実証のためのハードウェアの開発のご依頼、共同研究、研究費・助成金を使った活用のご相談も、歓迎します。

  • 企業の方

    会議・研修・教育・福祉などの場での活用を、共同研究として一緒に試し、事業にしていく企業を探しています。研究のテーマ設定から、実証、製品化まで、当社と大学の研究者が伴走します。

Spec

仕様と提供条件

構成
椅子型センシングデバイス本体、USB ケーブル、取扱説明書
センサー
ひずみセンサー(荷重検出)。オプションで、6 軸の加速度・角速度センサー
荷重センサーの容量
最大 130 kg
分解能
16 bit
電源
内蔵バッテリー(連続稼働 約 6 時間)、または USB 給電(5 V)
通信
USB Type-A / Bluetooth
出力
CSV(専用解析ソフトのカスタマイズに対応)
サイズ・重量
約 W45 × D45 × H80 cm / 約 12 kg
価格・納期の目安
30 万円/台〜、納期 約 1 か月

仕様・外観は、予告なく変更することがあります。価格・納期は、構成や台数によって変わります。ご相談ください。

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